由利本荘市文化交流館・カダーレ Yurihonjo City Cultural Center / Kadare
由利本荘では広域合併があったので色々な旧市町村の考え方の違いや、すでに三〇年間、既存の文化施設が運営されてきた経緯や、市民独自の文化施設運動、秋田県立大学の先生や学生の意見、いろいろな施設をまちにつくってきた役所の人たちの実績など、さまざまなグループが過去に独立してがんばってきた歴史や背景があり、これらの意見を調整し、まちづくりまで提案することになりました。
建設途中で市長が交代し、本荘出身でない市長が誕生して合併した由利本荘全体に力点を置くようになり、施工中での見直しがありました。結果、委員会なども拡大されて、一般の市民にその輪が広がり、竣工後もいろいろと話していく場ができました。
由利本荘市は東北地方の日本海側、鳥海山及び鳥海高原を望む場所にあり、本荘城跡地の本荘公園を中心にしてまちの中心が四〇〇メートル内にあるコンパクトな、人口八万人のまちです。市はもともと天体観測所をもつなど科学振興に力を入れていて、独立した公民館、ホール、図書館等にはそれぞれ三〇年以上の歴史があります。それらの歴史を継承しつつ、設計段階から、市民の意見を取り入れていくうちに、現在の宇宙船のようなかたちになりました。それを、次の世代を育てる科学の船としてとらえ、世界でもあまり前例のない多機能型可変ホールを提案しました。また、World Architecture Festival 2012 shortlistカルチャー部門で最終候補に選ばれるなど、世界的にも認められている施設です。開館後は、1年で8万人の街で60万人が訪れる賑わいのある施設となっています。




























